『0から1をつくる』本橋麻里

 

 

平昌オリンピックで銅メダルを獲得した「そだねー」でお馴染みのカーリング日本代表、本橋麻里さんの競技哲学が書かれた本を見つけました。

 

著者がいなければオリンピックでの素晴らしいパフォーマンスは実現しなかっただろうと確信できるほどに、本橋選手はリーダーシップを発揮していたことを今さらですが知りました。

 

 

 

 

 

団体スポーツに限らず、団体に属する人なら必ずためになる一冊です。

 

参考にしたいところばかりだったのですが、最も印象に残った部分をどうぞ。

 

 

 

チームづくりにおいて大切な7つのこと

 

(1)メンバーに役割を持ってもらう:メンバーに応じてチームの形態は変わっていく。個々が明確な役割を担うことで責任感が生じ、ひいては彼らの能力を発揮できる機会ができる。

 

(2) 今目の前にいる人を信用しない:勝手に「この人はいい人、悪い人」と断定しない。著者自身、結婚や出産、育児を経て大きく変化してきたように、人は日々変わるものだ。

 

(3) コミュニケーションはデータである:仲間の情報は、カーリングと直接関係のないことでも知っておく必要がある。大事な試合前に「あの時のあれ、面白かったね」などと共有することで、リラックスした雰囲気が生まれ、想像以上のエネルギーを出せることもある。

 

(4) 感情もデータの蓄積で制御可能:誰がどのタイミングで感情的になったか、感情的になったらどうすればいいか。こうしたことをデータとして蓄積すれば、より濃いミーティングができる。

 

(5) 選手を怒って伸ばす時代ではない:今の若者はこちらが思う以上に賢く冷静だ。怒られた内容をしっかり分析している。昔のように、監督の命令に従って苦しみながら挑戦する時代ではない。

 

(6)フェアであること:相手が後輩であっても、同じカーラーとして敬意を払うこと。そのうえで、言いたいことはきちんと面と向かって言うこと。

 

(7)リーダーはサポート役でもよい:リーダーには様々なタイプがいる。情熱と明確な目標があれば、どんなスタイルでもよい。