プチ断食
プチ断食
要点
・楽に痩せられる
・「何時から何時まで」の断食だから、それ以外なら罪悪感なく食べられる
・他にも良いことがたくさんある
プチ断食を詳しく紹介する前に、たくさんの人がやっているけど
間違ったダイエット法を挙げます。
・腹筋はあまり意味ない
・脂肪を減らさないといけない
・器具は意味ない
プチ断食の話に戻ります。
【効果】
ダイエットにカロリー制限がありますが、これは空腹で相当つらいうえにカロリー計算をしなくてはいけないので面倒ですよね。
しかし、プチ断食なら自然にできるし、つらくない。
なぜなら慣れれば食欲自体が抑制されてくるから。
また、「何時から何時までは食べない」と時間さえ管理できればOK。
さらに美肌・頭良くなる・免疫アップが望める!
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プチ断食には二つのやり方
①リーンゲイズ法
・カロリー計算しなくていい
・「何時まで食べちゃいけない」のような時間管理さえできればいい
最初の1週間はつらいが、慣れると食欲自体が落ちてくるため気にならない
むしろ集中力が高まる結果が出ている
つまり、ばちぼこ楽なダイエット
逆につらい断食方法もある
②「日替わり断食」
500㎉取る日→2000㎉取る日→,,,交互にやってく
※やっぱり続かないと意味がないのでリーンゲイズ法がおすすめ
【リーンゲイズ法をもっと詳しく】
女性は12時間ほどでOK
男性の場合は16時間
さらに
・血液サラサラになる
・中性脂肪が低下
消化による体内の炎症がなくなるため睡眠の質が良くなる
⇨消化器官が休める時間を長くしてやるといい
また、
腸内環境が良くなる
ただしこのリーンゲイズ法、最初の一週間かなりつらい
そこで!
その慣れるまでの一週間を「忙しくて食べる暇もない週」とかぶらせるのはアリ
しかも!
時間内なら炭水化物でも何でも摂っていい
むしろプチ断食と低糖質ダイエットは一緒にやっちゃいけない
結論、プチ断食最強。
あなたの下っ腹の脂肪が取れない理由
お腹周りの脂肪、何とかしたい(切実)
みんなそう思ってるのにどうにかした人は少ない。
最初に結論を言うと、
下っ腹の脂肪は落ちにくい、かつ、燃えにくい
なぜなら、血行がよくない&アドレナリンの受け皿が少ない
から。
ということは、脂肪が燃えやすい状態にならない。
つまり、お腹周りは相当痩せにくい
しかし、バキバキのシックスパットを手に入れようとして
腹筋運動をしたことがあるのは僕だけではないと思います。
残酷な現実を突きつけますが、
そのために腹筋しても意味ないです。
なぜなら最初に言った通り、お腹周りの脂肪は燃えにくい
から。いくら頑張って腹筋しても、脂肪があってはロナウドにはなれません。
じゃあいつ燃えやすくなるのか?
それは体がびっくりしたとき。
びっくりさせるとどうなるのか。
体「やばい!エネルギーが足りない!
いつもは燃やさないけどお腹周りの脂肪も燃やさなくちゃ」
つまり何をすればいいのか
断食です。
しかし、過度にやると筋肉も落ちてしまいます。
そこで、プチ断食がいい
プチ断食とは?
#「プチ断食」を簡単に説明
体に少しストレスをかけてやることでストレスホルモンを
放出させて脂肪の燃焼を促す方法。断食時間は男性で16時間、
女性で12時間。
このプチ断食の良いところは
▷終わったら炭水化物食べてOK
▷普通の断食よりも楽
▷時間さえ管理できればOK
ということで、結論
・「お腹周りの脂肪をおとしたい」
「夏に向けて腹筋をバキバキにしたい」と思う人。
プチ断食しろ
『0から1をつくる』本橋麻里
平昌オリンピックで銅メダルを獲得した「そだねー」でお馴染みのカーリング日本代表、本橋麻里さんの競技哲学が書かれた本を見つけました。
著者がいなければオリンピックでの素晴らしいパフォーマンスは実現しなかっただろうと確信できるほどに、本橋選手はリーダーシップを発揮していたことを今さらですが知りました。
団体スポーツに限らず、団体に属する人なら必ずためになる一冊です。
参考にしたいところばかりだったのですが、最も印象に残った部分をどうぞ。
チームづくりにおいて大切な7つのこと
(1)メンバーに役割を持ってもらう:メンバーに応じてチームの形態は変わっていく。個々が明確な役割を担うことで責任感が生じ、ひいては彼らの能力を発揮できる機会ができる。
(2) 今目の前にいる人を信用しない:勝手に「この人はいい人、悪い人」と断定しない。著者自身、結婚や出産、育児を経て大きく変化してきたように、人は日々変わるものだ。
(3) コミュニケーションはデータである:仲間の情報は、カーリングと直接関係のないことでも知っておく必要がある。大事な試合前に「あの時のあれ、面白かったね」などと共有することで、リラックスした雰囲気が生まれ、想像以上のエネルギーを出せることもある。
(4) 感情もデータの蓄積で制御可能:誰がどのタイミングで感情的になったか、感情的になったらどうすればいいか。こうしたことをデータとして蓄積すれば、より濃いミーティングができる。
(5) 選手を怒って伸ばす時代ではない:今の若者はこちらが思う以上に賢く冷静だ。怒られた内容をしっかり分析している。昔のように、監督の命令に従って苦しみながら挑戦する時代ではない。
(6)フェアであること:相手が後輩であっても、同じカーラーとして敬意を払うこと。そのうえで、言いたいことはきちんと面と向かって言うこと。
(7)リーダーはサポート役でもよい:リーダーには様々なタイプがいる。情熱と明確な目標があれば、どんなスタイルでもよい。
『友だち幻想』菅野仁 第一回
『友だち幻想』 第1回(全8回)
初めに 「友人重視志向」の日本の高校生
第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 「共同性の幻想」~なぜ友達のことで悩みは尽きないのか~
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 傷つきやすい私と、友達幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える
はじめに
日本の高校生は「偉くなりたいとは思わない」「そこそこ生活できればいい」という将来に対する意識が他国に比べて目立つ一方で、「一生ものの友人を得たい」「いろいろな人とつながって、人間関係を豊かにしたい」という友人重視思考の傾向が突出して高い。(高校生の意欲に関する調査)
その一方で、人間関係を巡る色々な悩みや問題を抱えた人も多い。いじめや引きこもりが社会問題として注目を浴びてからずいぶん時間が経つ。
つまり、日本の若者は人と人との繋がりをとても重視していると同時に、人とのつながりをどのように築き上げたら良いのかという問題について悩み人とのつながりに自信を持てなくなっている。
こうした問題を考え直すには、実はこれまで当たり前だと思っていた「人と人とのつながりの常識」を根本から見直してみる必要がある。
第1章 人は一人では生きられないのか
【一人でも生きていける社会だからこそ繋がりが難しい】
「人という字は人と人とが支えあって出来ている」そんな有名なドラマの一節がある。
しかし、今の時代本当にそうなのだろうか。
確かに村社会だった昔の社会では一人で生きていくことはできなかったが、貨幣という便利なツールが発達し、お金さえあれば一人でも生きていける社会になった。
よって“生き方”としては一人で生きていくことも可能だといえる。
しかし、ここで言いたいのは「一人で生きていけるのだから誰とも関わらずに死ぬまで生活してればいい」ということではなく、「一人でも生きて行ける社会だからこそ集団に所属する際に他人との関わり方が難しい世の中になってきていて、他人とはこう関わるべきだ、という価値観が昔とは全く違ってきている社会になっている」ということ。
だが、普通の人なら「そうは言っても一人では寂しいよ」と思うことがあるだろう。
では、なぜ人は一人では寂しいのか。それは人とのつながりが人間の幸福の大きな柱だからだ。
よって、ここまでの話をまとめた上での、「人は一人でも生きていけるか」という問いに対しての答えは「現代社会において基本的に人間は経済的条件と身体的条件が揃えば一人で生きていくことも不可能ではない。しかし一人で生きていると思い込んでいても人はどこかで必ず他の人々との繋がりを求めがちになるだろう」
【親しさを求める作法が昔とは違う】
人は本質的に他人と関わり合うことを求めてしまう生き物だが、人間関係に関する悩みは絶えない。哲学者ニーチェは「全ての悩みは人間関係からくるものだ」というほどだ。
なぜつながりを幸福の柱であるのに、悩みのにもなってしまうのか。
原因の一つには、親しさを求める作法が未だにムラ社会の時代の伝統的な考え方を引きずっているから。
学校や家庭や職場において似たようで異質な生活形態や価値観を持った人々が隣あって暮らしている今の時代に、ムラ社会的な伝統的作法はフィットしない面が色々出てきてしまっている。
そろそろムラ的な人との繋がりあいから自覚的に抜け出さなければいけない。
つまり共同体的な凝集された親しさという関係から離れて、もう少し人と人との距離感を丁寧に見つめ直したり気の合わない人でも一緒にいる作法というものをきちんと考えるべき。
これから8回に分けて、これら個々のテーマに関して掘り下げていく。
最終的には、人と人とのつながりについて基本的な発想の転換が目的である。
『東大読書』
東大読書への5ステップ
第一回(全五回)
第一章 −仮説を作り、読む前に読む−
①文章が読めない原因の9割は“準備不足”
東大生は文章外のヒントも持った状態で文章を読み始めるため、読むのが速い。“文章外のヒントを得る力”が理解度とスピードを左右する。つまり、本を読むのが速い人はタイトル、カバー、帯の言葉を読むことで、吸収しやすいようにしている。
2つの準備
▷装丁読み=カバーや帯に書いてある情報だけでばっちりヒントが得られる
▷仮説作り=内容に関して仮説を立て、その本から何を学ぶのか目的を明確にする
②装丁読みで少ない情報から中身を推測する
タイトル、カバーや帯の文言からは『一を聞いて十を知る』が可能。なぜなら多くの本はタイトルにすべてを詰め込むから。例えばあなたが本の著者で、タイトルをつけるとしたら、中身の情報を凝縮したものにするはず。ならばタイトルから情報を多く引き出しておけば本を読む上でとても大きなヒントになる。
【装丁読みの手順】
1,タイトルからどういう情報が引き出せそうか考えてみる
2,引き出した情報を付箋に一枚ずつ書いてみる
3,帯の両面を読み得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる
4,著者のプロフィールを確認して得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる
5,1から4で集めた付箋は見直しに貼ってとっておき読み進める中でたまに見直してみる
【装丁読み、三つのコツ】
・分ける▶タイトルを分ける
・つなげる▶『分け』た言葉同士などをつなげて新しい情報を引き出す
・深読みする▶中身以外から情報を深く読む
▷文言や著者をネットで調べたりすれば少ない情報からでもヒントをたくさん得られる
▷目次を確認しながら考えてみる
例)『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』で実践
・分ける;読む力、地頭力、いっきに、身につく、東大読書
・つなげる;二つの力がこの一冊で得られる、東大生は二つの力を持つ
・深読みする;東大生が実際にやっている読書法、
二つの力は独立するものではなくて近しい関係なのかも
③仮説作りで地図と現在地を手に入れる
「仮説作りとは、地図と現在地を手に入れること」
ジャングルから抜け出すには〈全体図・現在地・脱出法〉が必要だといわれる。
これを読書に当てはめるなら〈全体像、すでに持っている知識、読み方・目的〉となる。
つまり、まず著者が何を伝えたいのかを知り(=全体像)、自分はこの分野についてどれだけ知っていて(=現在の知識)、どのように読み進めようか(=読み方・目的)を考えるということ。
Point!
・カバーや帯や目次を見て大雑把な地図を作り進んでいく中で修正していく
・読者一人一人のスタート地点もゴール地点も違うから
同じ本であっても読者によって地図の内容は異なる。
【仮説作りの四つのステップ】
1なぜ自分がその本を読むのかという目標をふせんに書いてみる
Point!「〜?」で終わる文は目的になりやすい
2目次を見ながら1で設定した目標をどうやってその本で実現する道筋を考えまとめる
3自分が現在(=読む前)、どの立場なのか=現状を考え道筋の下にまとめる
4実際に進み読み進めてみて仮説と違うところが出たらその都度修正する
【「仮説づくり」付箋の書き方例】
目標;心理学とは何なのかを知る
目標までの道筋;~の3つを理解することで達成
スタート地点;心理学について全く知らない
第一章まとめ
・読み始める前に情報を吸収する
・装丁読み、仮説読み
・目標、道筋、現状の順番で仮説を設定していく
残業学
残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書)
- 作者: 中原淳,パーソル総合研究所
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: 新書
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▷長時間労働には2つのリスク
・「健康リスク」・「学びのリスク」
▷日本で残業文化が根付いた背景
⇒日本の職場における「時間の無限性」と「仕事の無限性」
▷長時間労働に「幸福感」を抱き残業を続けてしまう
=「残業麻痺」
⇐2つの要因
▷「組織の要因」・「キャリアの要因」
▷大人の学びには、(1)少し難しい仕事への背伸び、(2)過去の行動の振り返り、(3)信頼できる他者からの
フィードバックという「3つの原理」が必要とされる
▷残業は「集中」し、「感染」し、「遺伝」する
▷仕事は、仕事のできる人に集中する
▷残業への影響度が一番高い要因は「周りの人がまだ働いていると帰りにくい雰囲気」
▷長時間労働の雇用慣行は、前の世代の上司から現在の部下へと受け継がれていく
⇒残業は個人の能力不足が原因ではなく、職場雰囲気や人間関係の中で生まれている
▷企業の残業削減施策の失敗理由
▷1「施策のコピペ」の落とし穴 2「鶴の一声」の落とし穴 3「御触書モデル」の落とし穴
▷施策の効果は、導入後1カ月で最も薄まり、その後上昇することがわかっている。
この「1カ月」の谷を越えて施策を継続させることが重要
『精神科医が教える 良質読書』
要点
1、「不親切な本」を読むことで、はじめて成長できるようになる。
2、「三角読み」で、読書が長続きする。
3、感動が読書の原動力になり、「わかった気になる」ことの積み上げが、飛躍につながる。
4、「頂にある本」を心の糧に。
要約
「不親切な本」を読むことで人は成長する
最近ベストセラーになる本は、知識や教養についてわかりやすく書かれ、デザインなど読みやすい工夫が施された本が多い。こうした「親切な本」から知識を増やすことも、もちろんよいし便利である。
しかし、それだけでは成長に結びつかない。筋トレでも、ある程度負荷をかけてはじめて筋肉がつく。同様に、背伸びをして、知恵と経験を振り絞りながらでないと理解できない「不親切な本」を読むことで、人ははじめて成長できる。そして限界や壁を突破できるようになるのだ。
読書嫌いによる読書嫌いのための読書術
集中力ゼロでも続けられる「三角読み」読書術
集中力がない人でも、散漫力を読書に活かすことができる。1冊の本をずっと読むのではなく、高レベルの本や、すらすら意味がわかる本を2、3冊かわるがわる読む。そうすれば飽きがこず、それぞれの本の関連するポイントが見つかり、テーマを深掘りしやすくなる。
この散漫力を発揮した読書をさらに進化させたのが、「三角読み」読書術である。「ごはん・おかず・味噌汁」の三角食べと同様に「読む・考える・書く(ツイートする)」をくり返すことで、読書が長続きするというわけだ。
このときツイッターがメモ帳がわりになる。ツイッターに思いついた内容を書くことで、頭をニュートラルな状態にして、読書や思索に戻っていける。
1冊あたり10分だけ集中読書をし、6冊を1時間で一巡させるというのも手だ。また、原本とその解説本を行ったり来たりする「振り子読み」という方法もある。「つまらない」と感じたら、無理に読み続ける必要はない。読書嫌いには読書嫌いなりの読み方があるのだ。
感覚的読書法のすすめ
「感動」こそが読書の原動力
ある講師が自分の専門分野について、一般の方が面白く、ためになると感じるように話をするとき。そして、講師がつい熱くなり、自分の興味あるテーマについて夢中で語るとき。参加者の満足度が高いのは後者だという。講師が熱くなっているときのグルーブ感やノリは、聴く者にも伝わり、理解の度合いが上がっていくためだ。
これは「頂にある本」にも当てはまる。強烈なエネルギーを発する本に出会うと、共鳴して読者のなかに深い感動が生まれる。さらには、「もっと読みたい」という気持ちや、そのテーマについての興味が喚起されていく。「感動」が読書の原動力になるのである。
「わかった気」の積み上げが飛躍を起こす
このとき重要なのは、「わからないことをわかった気になる」ことである。もちろん、見栄を張って知ったかぶりをするのではない。本の内容についてわからない点があっても、高揚感があれば、おのずと理解しようと一生懸命な姿勢になる。わからないなりに全体に面白みを感じていると、少しずつ「わかった気」が積み上がっていく。こうして、より遠い次元へと思考を飛躍させられるようになるのだ。
「頂にある本」をめざす
読むべき本の上手な選び
読書が苦手な人は、自分にとって「読むに値する本」を見分ける必要がある。本を3つのレベルに分けるとしよう。
(1)3行ごとに感じ入る本(出会うことは稀)
(2)5ページに1か所は「お!」と思わせてくれる本(10冊に1冊くらい)
(3)20ページに1つくらい学ぶことがある本(5冊に1冊くらい)
これらの本に対して、感動や学びを与えてくれない本、いわば「はらわたが動かない本」もたくさんある。たとえ他の人にとっては良書でも、自分にとってそうでない本ならば、その読書に時間を費やすべきではない。読み飛ばす技術、速読の技術が必要となる。
では、自分にとっての良書をすばやく判断するにはどうしたらいいか。それは、まえがきと第1章、または自分が最も興味のありそうな章を読むことである。
本のレベルがわかるようになるには、自分が非常に関心をもっているジャンルのなかで、5~10冊ほど読んでみるとよい。すると、そのジャンルの本のレベルや著者の知的レベル、関心のレベルがわかるようになり、選択眼が鍛えられていく。あとは本の冒頭にサッと目を通すだけで、自分にとって「読むに値する本」かどうかを峻別できる。
また、良書ははじめの50ページを読んだだけでも、かなりのパワーを感じさせる。これに対し、100ページ読んで感銘を受けるところがほとんどない本なら、すぐに閉じたほうがよい。
このように、読むべき本を上手に選べるようになれば、読書は人生のなかでかけた時間に比例するすばらしいものになるだろう。
読めない本=自分を成長させる本
どんなジャンルでもよいので、「好きだけれども難しくて前に進めない本」を必ず1冊はもっておきたい。読めない本は自分を成長させてくれるからだ。
著者のは、埴谷雄高の『死霊』や、神秘思想家のG・I・グルジェフの『ベルゼバブの孫への話』、密教経典場合の1つ『大日経』が、「読めない本」にあたる。とりわけ『大日経』はエベレスト山のような最高峰の本、「頂にある本」にあたる。理想的なのは、読めない本を1冊または何冊かもっておき、一方で情報を仕入れるための読書をするというものだ。
「ものすごく魅力的で挑みたいけれど、まだ自分には読めない。でも将来的には読めるようになりたい」。そんな「頂にある本」を心の糧にすると、日頃の読書でも良い緊張感が生まれ、読書欲が刺激されていく。それが自分の壁を突破するきっかけになるだろう。
著者は、5ページも読むと疲れてしまうような、量子力学の難解な本を携帯しているという。自分の薄っぺらい知識や感覚が拒絶され、心に「ドシン」と響く。そんな本をもっているだけで安心感を得られる。
できれば50年、100年という歴史の風雪を耐え抜いてきた本、「古典」が望ましい。そんな最高レベルの本を鞄に忍ばせておけば、心が落ち着き、読書の楽しみも増えていくはずだ。
本との出会いはタイミングがすべて
タイミングが来るまであえて積読しよう
人との出会いと同じように、本との出会いにもタイミングがある。タイミングがズレると、どんな良書でも響いてこない。自然に手に取りたくなるときが最高のタイミングである。
読むタイミングはまだでも、自分のアンテナに引っかかった本はとりあえず購入しておく。タイミングが来るまでは、積読(つんどく)すればよい。「あの本を読みたい」という欲求が、いつ起動するかはわからないからだ。大半は読まなかったとしても、積読して将来読む本の中には、人生の一里塚になってくれる本もある。
ディスプレイで自分の脳内を「見える化」する
何冊も並行して読書したい方には、電子書籍が重宝する。タブレットなどで膨大な量の本を持ち歩けて、試し読みもできるからだ。
電子書籍のディスプレイは、脳内を「見える化」するのに役立つ。著者は現在、量子論に関する本を数冊読んでいる。著者にとって大事な読書テーマである空海と量子論や宇宙物理学とは、思想的に響き合っていると感じているためだ。電子書籍のディスプレイは、購入書籍の一覧であるため、空海と量子論という、自身の興味あるテーマが可視化された小宇宙となっている。この脳内の「知的好奇心曼荼羅」を目にすれば、自分の興味を客観的に「見える化」できる。それも電子書籍を活用する大きなメリットだ。